代表挨拶


私ども日本国際学生協会(以下I.S.A.)は、いかなる政治的主張及び解決にもよらず、「対話を通じた相互理解の促進」を図り、「世界平和達成への貢献」を目指し、諸プログラムを展開している学生団体です。

 

戦後70年以上の時が経ち、日本では「平和」という言葉が当たり前に使われ、戦争の記憶が風化しつつあるように思います。しかし、海外に目を向ければ、各地で戦争や紛争、テロが起こり、今、この瞬間も誰かの尊い命が奪われている現状があります。日本においても、未だ周辺諸国との諸問題を抱え、解決の兆しが見えません。国際的平和を目指した良好な国家関係を築いていくことの難しさを痛感する日々ではありますが、争いの終結や問題解決は国家に委ねているのが現状です。

 

では、我々学生レベルで出来ることはないのでしょうか。国家間の衝突の果てに生じた不信、疑心、軋轢を、個人レベルでの対話によって取り除き、互いに認め合い、小さな争いの火種をなくしていくことは我々でもできることです。国家、人種、信条を始めとするあらゆる垣根を越え、国際的相互理解を深めることで、その環はとどまることなく広がっていくでしょう。

 

過去、日本を含め多くの国が過ちを犯してきました。しかし、近年、日本の「平和」にも暗雲立ち込める状況となってきたことに危機感を覚えます。その過ちを二度と起こさぬよう、過去に学び、悲劇を未然に防ぐことは、今を生きる我々の使命なのです。I.S.A.では国籍・国境を越え、文化交流という領域の「学生外交」という仕事において、世界平和達成への貢献をすることを理念としています。これは、設立当初から変わらず引き継がれているものです。この理念に基づき、活動することで、過去を現在に活かせるものと信じています。

 

現在I.S.A.が会員に対して提供しているプログラムは、9つ存在し、設立当初より主催する国際学生会議を含め、国内外問わず開催されています。それらは、大学生同士の対話、交流を基調としており、全て学生の自発的な欲求と積極的な努力により運営されています。

  

I.S.A.の諸活動は国際社会のありのままの現状を受容するのではなく、固定概念から脱却し、自分と他者を見つめ直し、認め合うきっかけを得られる場となっています。こうした経験を通し、会員ひとりひとりが、国籍や文化の違いを飛び越え、世界を相手に活躍し、世界平和に貢献できる人材となることを願っています。

 

全国の大学生のみなさん、私たちI.S.A.と共に、海外の大学生と手を携え、世界平和という全地球市民の理想への一歩を踏み出しませんか。

 

2017年度日本国際学生協会

会長 新井綾乃